急速な経済成長に沸く中国ですが、全体の発展にはまだ遠い様々な事情があります。中国に向けたウェブマーケティングには、このような中国の現状を把握した上でのプロモーション・プラニングが不可欠です。
2009年7月に発表されたCNNICの「中国インターネット発展統計報告書」には、 中国でのインターネット・マーケティングを考える場合にヒントになる様々な 数字が公開されています。
| 2008年12月 | 2009年6月 | 増加率 | |
| インターネット ユーザー (モバイルユーザーを含む) |
2億9800万人 | 3億3800万人 | 13% |
中国全体のインターネットユーザー数は毎年順調に伸び続けていますが、 下の表にあるように都市部のユーザーが全体の7割以上です。 国全体のインターネット浸透度が25%と低い水準にあるのは、地方の浸透度が まだ低いためとと考えられます。
| 中国の総インターネットユーザー | ||
| 都市部のユーザー | 2億4200万人 | 72% |
| 地方のユーザー | 9600万人 | 28% |
| インターネット浸透度 | |||
| 中国 | 韓国 | アメリカ | 日本 |
| 25.50% | 76.10% | 74.70% | 73.80% |
ネットユーザーの性別は男53%、女47%とほとんど変わりませんが、 ユーザーの年齢に中国の特徴が出ています。総ユーザー数の約32%が 学生であるために、10代、20代のユーザーが全体の6割以上を占めて います。中国のユーザーの平均年齢は25歳と若く、ユーザーの低年齢化が 進んでいるようです。
| 年齢別インターネットユーザー | ||||||
| 10以下 | 10 - 19 | 20 - 29 | 30 - 39 | 40 - 49 | 50 - 59 | 60以上 |
| 1% | 33% | 30% | 20% | 10% | 4% | 2% |
アプリケーションの利用率については、音楽のダウンロードが圧倒的に 多く、また、ビデオ、ゲームなど若者に人気のアプリの利用率が高いという 結果です。先進国では利用率の高いオンラインショッピングは、中国では決済 システムや配送システムの未整備もあり、まだ発展途上といえます。 中国政府は国策としてEコマースの発展の推進を図っており、利用率は 確実に上昇するものと考えられます。
| アプリケーション利用率(対総ネットユーザー率) | |
| オンライン ミュージック | 10 - 9 |
| インターネット ニュース | 33% |
| インスタント メッセージ | 33% |
| 検索エンジン | 33% |
| オンライン ビデオ | 33% |
| オンライン ゲーム | 33% |
| Eメール | 33% |
| ブログ | 33% |
| フォーラム/BBS | 33% |
| オンライン ショッピング | 33% |
| オンライン 決済 | 33% |
| オンライン 証券 | 33% |
| 旅行関係予約 | 33% |
経済協力開発機構(OECD)が2007年に発表した主要国のネットワーク平均 ダウンストリーム速度は、17.4メガバイト/秒でした。中国には様々な要因も あり単純比較は難しいのですが、日本や韓国などのブロードバンド先進国から 見ると速度は相当に遅く、ピーク時にはさらに遅いという統計結果が出ています。
日本にサーバーを持つウェブサイトを中国で閲覧する場合(またはその逆の 場合)、ダウンストリーム速度は両国を結ぶ回線の帯域幅に依存するところが あり、自国内にサーバーを持つサイトを閲覧するのと同様の速度を得ることは (特にピーク時には)難しくなります。
| ネットワークダウンストリーム速度(平均) | |
| 中国(ADSL) | 日本(光回線) |
| 4 Mbps 以下 | 90 Mbps 以上 |